キャラバン隊誕生とメンバー紹介

ある日、メンバーの6年生の息子さんのクラスで 自閉症の女の子が行う事について馬鹿にしたり、笑ったりする子がいました。

常日頃 障害のある妹と接していた息子さんは「そんな事いうなよ」とは言えたけれど、どうして自閉症の子がそんな行動を行うのかは話せなくて悔しかった・・・・

という事がありました。

母は「こういう子どもたちの行動には 必ず意味があるのよ」と話していたので、息子さんには理解できたのだけど。

 

クラスメイトが悪いのではない。

知的障害・発達障害を知らないのだから。

わからない・知らないのだったら 知っている人が教えてあげれはいいのでは!

と思った母は、先生に「クラスのお友達に障害についての話をさせてほしい」と持ちかけると、快く引き受けてくださいました。

この話を親の会にもちかけると、障害を持つ小学生の親たち十数名が集まったのです。

 

公演までの2週間で台本・カード・グッズ作り、リハーサルをやってのけ、

初公演「6年生むけ公演」が 神奈川県座間市立相模野小学校で行われました。

 

公演後は、特別学級(現・特別支援学級)の教室に遊びに行く子が増え、自閉症の子をバカにしたりする子もいなくなりました。

知的障害・発達障害に対する偏見もなくなったように見えました。

 

やっぱり「知ってもらえば偏見ってなくなるんだなあ!」と思った瞬間でした。

 

その後、口コミで公演依頼が増えはじめ

 グループの名前どうしよう・・・

「じゃあ、キャラバン隊でどう?」

こんな 軽いノリで始まったグループですが~

 

だんだん県外・県内からも公演依頼、ビデオの貸し出し希望、資料冊子郵送希望などの反響が増えてきました。

視覚障害・聴覚障害・身体障害などの啓蒙活動をやっている団体は沢山あるのですが、知的障害の啓蒙活動は大変珍しかった・・らしいです。

知的障害に対する偏見はまだまだ多く「知ってほしくない」と考える親御さんもいるのも事実ですが、参加してくれた子供たちも「障害のことを知ってよかった」「分からなかったけど、そうだったのか~」という感想が大半です。

 

やがて「自分たちで公演をやりたい」という愛知県や関西地方の親の会の方が沢山連絡を取って下さいまして、現在では 全国で20以上のグループがそれぞれの地域で

知的障害・発達障害の啓蒙活動を行っております。

 

神奈川県座間市に暮らすごく普通の母たちが

障害のある子のことを知って欲しくて始めた「キャラバン隊」の活動。

たくさんの方に受け入れて頂いたことに 驚きと感謝でいっぱいです。

 

 

レギュラーメンバー紹介

敷島文(隊長)・・・ダウン症の女の子の母。仕事もバレーボールも頑張る毎日。

関山 佳子・・・・・自閉症の男の子の母。作業所の職員としても活躍中。
福村 ゆきえ・・・・自閉症の男の子の母。親の会の代表、NPO理事、

        福祉相談員、自立支援協議会、・・いろいろやってます。

飯田 弘子・・・・・ダウン症の男の子の母。

         大和青い鳥の会代表、後輩ママ達のよきアドバイザー。

佐藤 洋行・・・・・ダウン症の男の子の父。

 

 ~時々協力隊~

小島 馨・・・・・・ダウン症の女の子の母。ピアノ調律師も親の会の代表も

          こなすマルチタレント。

渡邊 眞理・・・・・元知的障害者施設職員。現在は大学教員として支援者を養成 

          している。